次のグラフのはじめの60秒間は,集気瓶にヘリウムをいれ,下の図1のように集気瓶の口を下にした状態で電子天秤のせて,10秒毎に質量をはかったときの変化のようすを示すものです。60秒経ったのち,図2のように集気瓶の口を上向きにしました。
ヘリウムの分子量は4で密度は空気より小さい気体です。分子量が小さく,分子の運動速度が大きいため拡散速度が大きく,ブタンの場合に比べて短時間で集気瓶から逃げていきます。それでも,口を上に向けると(下方置換に相当する状態),口を下にした状態(上方置換に相当する状態)に比べて集気瓶から逃げる速さが大きくなっているようすを見ることができます。
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最終更新日:2003.07.22